2013年1月28日月曜日

情報ボランティア@仙台

情報ボランティア@仙台のブログに
MSRストラップを書いていただきました。

シェアします。

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http://flat.kahoku.co.jp/u/volunteer16/qulAtRfYdUh4c9vz3eMH/




 11月2日から4日の3日間開催された東北大学祭で、イベント「震災復興サポートフェア」が開かれました。東北大学東日本大震災学生ボランティア支援室が、ボランティアへの意欲・関心を喚起し、ボランティア参加率を高めることを目的に、主催しました。会場では、東北で活動する様々な支援団体がブースを出展、被災地産品の販売を行いました。来場者は被災地の現状や復興に向けた活動の紹介に、興味深そうに耳を傾けたり、商品を購入したりしていました。

 会場に来ていた支援団体や来場者の皆さんから集めたメッセージと共に、それぞれの団体、個人の活動や思いをご紹介します!


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 写真左から、中内祥子さん(21)と宮越逸都子さん(23)。宮城県気仙沼市唐桑で活動する「からくわ丸」のメンバーとして、活動紹介と被災者の手作り品販売のブースを出展していました。からくわ丸は、地元の人と外から来たボランティアの参加者が一緒に町内を歩き、地域の魅力を再発見していく「まち歩き」を開催しています。

 参加者は、発見した地域の魅力をマップにして、住民の皆さんの前で発表します。これまで多くの学生が参加し、地域の方と関わってきました。「この活動を通して、地域住民の皆さんが、1人ずつでも唐桑に誇りを持ってほしい。都会から来た学生が、田舎の良さを知ってリピーターになってくれれば」と宮越さん。今年4月から広島の大学を休学して活動に加わる中内さんは「現地の方との触れ合いに魅力を感じています。第二のじいちゃん、ばあちゃんがたくさんできました」と語ります。

 「まち歩き」を一緒に運営している地域の若手からは「ボランティアで来る学生と話していて刺激を受け、考えが変わった。これからは自分たちでまちづくりをしていきたい」という声が挙がっているそうです。今後は、より多くの地域住民を巻き込み、発見した地域資源をネット上でアーカイブ化(保存)する活動や、地元の若者がまちづくりに参加できる場づくりを進めていきます。

からくわ丸ホームページ:http://karakuwamaru.net/



  会場を訪れた、東北大理学部1年の平野智也さん(19)。宮城県東松島市で農業支援に取り組む、学生による地域支援活動団体「みまもり隊」のメンバーです。今年4月から団体の活動に参加した平野さん。「ボランティアをしたいとは思っていましたが、自分のペースで続けられることに魅力を感じて参加しました。活動を継続するためには必要なことだと思います」

作業をお手伝いした地元農家の方と交流することも多かったそうです。「皆さんが明るく迎え入れてくれました。ボランティアに行って名前も知らないまま帰るのではなく、家族のようにつながれたらうれしい」と語ります。今後も地域の人の力になりたいという思いを持ち、活動を続けていくそうです。

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【写真右から岡慎太郎(21)さん、金丸大海さん(21)、和田啓さん(21)】


「忘れない。」とシンプルにメッセージを書いてくれたのは、東北大文学部の3人組です!

岡慎太郎さん(21) =栃木県出身
歴史に大変関心があるそうで、大学では日本史を専攻しています。
岡さんは、先日仙台空港近くへ出かけた際に「青葉区で生活していると復興は終わっているように感じるけど、ちょっと街を離れて津波被災地に行けば、復興には、まだまだ年単位の時間が必要だということが分かった」と認識を改めました。

 そして、将来は高校の歴史教師を目指しています。「俺は忘れない!」と熱く語ってくれた岡さんなら、将来の高校生たちに震災のことも詳しく伝えてくれるだろうと思います。


金丸大海さん(21) =岐阜県出身
 将来は報道マン!な金丸さん。「東北以外でも、被災地の思いを発信できる男になりたい!」と熱く話します!

 現在は大学で社会学を学ぶ傍ら、NHKでスタッフのアルバイトとしても働いています。朝のニュースを担当しているため「遅くても3時起き」だそうです。学生には辛すぎるだろうと驚きましたが、金丸さんは「それでも夢だから」と日々奮闘中です。

 そんな多忙の生活の中で、弁論サークルを立ち上げるなど活動的な金丸さん。きっと彼は自身の目指すような報道マンになることだろうと思います!


和田啓さん(21) =静岡県出身
 和田さんも金丸さんと同じくメディア関係に就職を考える大学生です。
「地元の静岡は東海地震の発生が予測されているので、防災意識の普及に努めたい」と話します。

 彼は高校の恩師からの頼みで、ボランティア体験や震災状況などをまとめたレポートを書きました。これは母校の高校生たちに配布され、被災地域の大学生の声を静岡まで届けることができました。このレポートは母校で好評だったそうで、なんと続報が希望されているそうです!

 和田さんは自分の将来について「被災地のことも含め、地域社会の実情を伝える仕事に就きたい。人間の温かみを全面に押し出した情報発信をしたい!」とも話しました。


 3人に共通していた問題意識というのは「震災に対する意識の格差」についてでした。3人とも被災地の出身ではないからこそ、「震災の風化」を強く感じているのかもしれません。その強い思いを「忘れない。」と短くまとめてくれたのだと思います。

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【左から、東北大情報科学研究科修士2年小長井遥さん、工学部3年坪田亜由子さん、経済学部3年広瀬亮介さん、同じく経済学部3年藤原拓海さん】

 私たち情報ボランティアのお隣にブースを構えていたのが、MSR smile projectさんです。お隣だし、あいさつしておこうかな、と話しかけたら、いつの間にか取材になってしまいました!

 この日ブースで売っていたのは、「ワンコインカンパストラップ(500円)」。全国各地のボランティアが一つ一つ手作りしたものです。売上げ金は宮城県南三陸町で手作り製品のワークショップを開くために充てられます。最終的にはワークショップで作られる予定の製品も販売し、新たな活動につなげていきたいとのこと。

 「一回きりのただの募金だけで終わるのではなく、たくさんの活動や多くの人の手から支援がつながっていく仕組みになっているんです」と小長井さん。大学祭の一角で売られている小さなストラップを通して、全国の人からバトンを受け取り、南三陸町の人たちに渡すことができる。小さいけれど、とっても壮大な支援だと感じました。



【NPO「応援のしっぽ」代表の広部知森さん(35)】

 情報ボランティアのブースに座っていると声を掛けてくださったのが、二つ隣りでブースを出展していた「応援のしっぽ」の広部さん。何やら「顔の見える活動団体応援ポータルサイト『「応援最中(おうえんもなか』」」を立ち上げたばかりとのこと。どんなサイトなのでしょうか。
 
 「被災した地域に根付いて頑張っているおばちゃんたちの声を直接届けたいんです」。宮城県石巻市の大川小で継続したボランティア支援を通して、「被災地、被災者のようなくくりの言葉ではなく、その場所・その人の名前が伝わるような支援がしたい」と思うようになったといいます。インターネットのサイトでは団体ごとの活動をブログ形式で見ることができ、応援したいと思った団体があれば、その団体が販売する商品を購入したり、団体に寄付したりもできるそうです。 
 
 「活動をどう広めたらいいか分からない、作った商品を売る場がなくて困っているという団体に、ぜひサイトを利用してほしい」と広部さんは語ります。興味のある方はのぞいてみてはいかがでしょう。

応援最中: http://www.oenmonaka.org/



(下澤大祐、神田航平、國井弥卯@東北大)

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