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~希望の光~ TOHOKU Ray of Hope project への支援
東日本大震災から丸5年、今もなお、災害公営住宅入居や高台移転はほとんど実現されていません。 東北沿岸部の多くの小中学校では、グラウンドに仮設住宅が建設されているために、体育の授業やクラブ活動ができない状態が続いています。 そこで、東北の野球チームを東京に招待し、合宿を企画したのが今回のプロジェクトです。普段なかなか経験できないことを体験してもらい、子供たちのストレスを少しでも解消し、様々なことを感じてもらう機会となることを願い、プロジェクトの一部を支援いたしました。
(1). いよいよ東北出発です。子供たちは東京への旅、そして、思う存分、野球に没頭できるという期待に胸を躍らせ、バスに乗り込みました。
(2). 東京に着いてからは、都内の名所である、『東京タワー』や『スカイツリー』、『レインボーブリッジ』などを見ながら移動することで、子供たちは“東京に来たんだ!!”という実感が湧いた様子で、とても喜んでいました。
(3). まず初めに行われたのがアメリカ大使館でのイベントです。
このイベントで、ケネディ大使にお会いできたことを子供たちはとても驚き喜んでいました。また、子供の1人が英語で挨拶をする時間があり、ケネディ大使が頷きながらじっくりと聞いて下さっていたのが、とても印象的でした。
また、海軍のブートキャンプでは、初めての体の動かし方を教えてもらい、楽しみながら良い汗をかいていました。他にも、川崎憲次郎氏の野球教室やアーミーバンド演奏、BBQを行い、充実した時間となりました。
(4). 2日目に、まず行われたのが、MLB野球教室です。
コーチはなんと、元MLB選手の高橋尚成氏。子供たちはもちろん大興奮です。野球はキャッチボールが大切なのだそうです。何事もやはり基本が大切ということですね。
活躍されている方からのお言葉は本当に説得力があり、子供たちも真剣に聞き入っていました。
また、ピッチングフォームを見て、直接その場でアドバイスをしてもらうという経験はなかなかないので、とても貴重な時間となりました。
(5). その後、行われた、東北チームVS港区チームの交流試合。
打撃では2本のホームラン!!
守備では、投手陣の頑張りと守りの支えがあり、無失点に抑えることができました。
これまで培ってきた技術や練習の成果を、存分に発揮できた試合となり、子供たちは大満足の様子でした。
(6). その夜は、スカイツリーと隅田川花火大会に行きました。行きのバスでも見たスカイツリーですが、実際間近に見ると、その大きさと存在感に、驚きを隠せない様子でした。また、普段東北で見る夏祭りとは比べ物にならないくらいの規模の大きい花火大会に、これまた興奮が止まらない様子でした。
(7). 3日目、初めのイベントは、なんと六本木一丁目の美化ボランティア活動。
今回のプロジェクトへの感謝の気持ちを込めて、一生懸命ゴミ拾いをしてくれました。
(8). 続いては、またまた大興奮間違いなしの東京ドームツアーに行きました。
まず、野球殿堂博物会。
今までのプロ野球の歴史を学び、活躍してきたプロ野球選手たちの姿を見ました。
子供たちは目を輝かせながら、一つひとつ丁寧に見ていました。
殿堂入りした選手像の前で、選手が残した記録について、真剣に話をしている姿が印象的でした。
(9). 続いては、いよいよプロ野球選手とご対面。
直接触れ合い、打撃練習まで見ることができました。
ボールを打つ快音、きれいなフォーム、子供たちは一瞬も見逃さないぞ!と言わんばかりに、釘付けになっていました。
ベンチにも入れてもらい、プロ野球選手と同じ目線で見た景色は子供たちの夢を膨らませる忘れられないものとなりました。
(10). この後の野球観戦を前に腹ごしらえです。
MLBカフェでは、ワールドベースボールクラシックの映像を大画面で見ながら、大きく口を開けてハンバーガーを美味しそうに食べていました。
プロ野球選手たちとの楽しい時間に浸りながらのご飯は格別でした。
(11). おなかもいっぱいになり、子供たちはまたまた元気いっぱい。
野球観戦では、連打で得点が入ると、子供たちの興奮は最高潮に、大歓声を上げて見ていました。
また、応援団近くの座席だったので、一緒にタオルを振ったりと、盛り上がりながらの応援でますます楽しい様子でした。
(12). その日の夜は、このプロジェクトに協力して頂いた様々な方との交流会が行われました。
東北の子ども達によるプレゼンテーションでは、震災当時の苦しかった日々をたくさんの方々からの支援で乗り越えることができたこと、現在の南三陸町と気仙沼の復興の状況などを伝えてくれました。
野球をしている時の無邪気な表情ではなく、真剣なまなざしで、自分たちの言葉で話す姿は頼もしい限りでした。
その他にも、三陸新報社様による震災のお話、ボランティアの方によるピアノ演奏やバイオリン演奏等、盛りだくさんの内容でした。
(13). 4日目は、また、東北チームVS港区チームの交流試合が行われました。この試合でも、ホームランやタイムリーヒットなど、打撃面での活躍があり、中学校生活最後の試合を勝利で飾ることができました。
2日目、4日目の2試合ともに、真剣になったり、大声を出し合ったり、思いっきり笑ったり、思う存分野球を楽しんでいました。
(14). こうして盛りだくさんの4日間を過ごして、満足そうな良い表情で、子供たちは東北に帰って行きました。
子供たちは、普段なかなか経験できないことや人との出会い、初めての体験、様々な貴重な時間を過ごすことで、たくさんのことを感じてもらえたことと思います。
普段、制限された生活で辛いことも多いかと思いますが、今回のように、陰ながら支えてくれる人、彼らの幸せを心から願っている人、また、彼らが笑顔でいてくれるだけで元気をもらえている人が、たくさんいるということが伝わっていたら嬉しいです。
違う場所での生活ですが、これからも心は一緒です。
どうか子供たちの夢、笑顔が続きますように・・・。
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